馬科
馬のウエストナイルウイルス:蚊が媒介する神経疾患
ウエストナイルウイルスは馬に神経疾患を引き起こします。ワクチン接種は非常に効果的で、流行地域では不可欠です。
ウエストナイルウイルス(WNV)は、馬に神経疾患を引き起こす蚊媒介性のフラビウイルスです。1999年に北米へ持ち込まれ、それ以来大陸全体に広がりました。感染した馬のほとんどは無症状ですが、約3頭に1頭は致死的になりうる臨床疾患を発症します。
重要なポイント
- WNVは感染した蚊、主にCulex属によって伝播します
- 鳥が保有宿主であり、馬は終末宿主です
- 症状には発熱、筋肉の振戦、虚弱、運動失調、発作が含まれます
- 致死率は約30〜40%です
- ワクチン接種は非常に効果的で、蚊のシーズン前に毎年接種することが推奨されます
- 蚊の防除(たまり水をなくすこと)は伝播を低減します
WNVの広がり方
WNVは鳥と蚊のサイクルの中で維持されます。感染した鳥は血液中に高濃度のウイルスを発生させ、それが吸血する蚊に感染します。蚊はその後、ウイルスを馬や人に伝播させます。馬は終末宿主であり、蚊に感染させるほどのウイルスを発生させることはありません。伝播の季節は蚊の活動と一致し、温帯気候では晩春から秋にかけてです。
予防
ワクチン接種は予防の要です。不活化、組換え、キメラといった有効なワクチンがいくつか利用できます。基礎接種は3〜4週間あけて2回、その後は蚊のシーズン前に毎年追加接種を行います。流行地域では、リスクの高い馬に対して6か月ごとの追加接種を推奨する獣医師もいます。子馬には生後4〜6か月から接種を開始します。たまり水をなくすこと、フライシートや忌避剤の使用、蚊の活動がピークとなる時間帯(夜明けと夕暮れ)に厩舎に入れることといった蚊の防除は、曝露を低減します。
すぐに獣医の診察を受けるべき場合
- 馬に発熱とともに神経症状(よろめき、振戦、虚弱)が見られる場合
- 特に顔や首の筋肉のぴくつきがある場合
- 起立困難や発作が起こる場合
- 蚊の活動が活発で、ワクチン接種期限を過ぎている場合
- お住まいの地域で最近WNVの症例が報告された場合
この記事は一般情報です。緊急時は +853 6677 6611 まで。