犬と猫の白内障:兆候・原因・手術
ペットの眼の濁りは、失明の主要な原因である白内障のサインかもしれません。早期の発見と治療により視力を取り戻すことができます。
白内障とは、眼の中にある水晶体が濁り、光が網膜に届かなくなる状態です。白内障は犬の失明の最も一般的な原因であり、その原因によって急速に進行することも、ゆっくり進行することもあります。
重要なポイント
- 白内障になると瞳孔が濁って見え、白色や青灰色を呈します
- 糖尿病は犬において急速な白内障の形成を引き起こす主要な原因です
- 遺伝性の白内障は、コッカー・スパニエル、プードル、ハスキーなどの犬種で多く見られます
- 獣医眼科医による外科的摘出によって視力を回復できる場合があります
- 治療せずに放置すると、痛みを伴う続発性緑内障につながることがあります
- すべての濁りが白内障とは限りません。核硬化症は加齢に伴う正常な変化です
白内障を理解する
水晶体は通常透明で、光を網膜に焦点を合わせる働きをします。水晶体内のタンパク質が変性すると、それらが凝集して濁りが生じます。白内障は水晶体の一部または全体に影響を及ぼすことがあります。初発白内障はごく小さく、未熟白内障は水晶体のより広い範囲を覆いますが視力は残っています。成熟白内障は完全な失明を引き起こします。過熟白内障は水晶体が縮小し、水晶体の不安定化を招くことがあります。
ペットにおける原因
遺伝性白内障は犬で最も一般的な原因であり、コッカー・スパニエル、プードル、ボストン・テリア、ゴールデン・レトリーバーなどの犬種に影響します。糖尿病(diabetes mellitus)はソルビトールの蓄積により、両眼性の白内障を急速に引き起こします。外傷、ぶどう膜炎、網膜変性も白内障の原因となることがあります。加齢に伴う白内障は高齢のペットでゆっくりと進行します。先天性白内障は生まれつき存在します。
診断とステージ分類
獣医師は検眼鏡を用いて水晶体を検査します。血液検査では糖尿病や代謝性疾患の有無を確認します。獣医眼科医は手術前に網膜が健康であることを確認するため、ERG(網膜電図検査)を実施します。白内障が濃すぎて透見できない場合は、超音波検査で眼の奥を評価します。IOP(眼圧)検査では緑内障の有無を確認します。
治療の選択肢
唯一の有効な治療法は超音波水晶体乳化吸引術(phacoemulsification)であり、獣医眼科医によって行われる超音波を用いた水晶体摘出術です。焦点を合わせる機能を回復させるため、人工眼内レンズ(IOL)を移植することもよくあります。手術を行わない場合は、合併症の予防のために局所抗炎症点眼薬が役立ちます。糖尿病が原因の白内障は、血糖値がコントロールされれば安定することがあります。手術は合併症のない症例で85〜95%の成功率があります。
すぐに獣医の診察を受けるべき場合
- ペットの眼に濁りや乳白色の外観が見られる
- ペットが家具にぶつかる、または薄暗い場所でためらっている様子がある
- 瞳孔が黒ではなく白く見える
- 糖尿病のペットで視力が急速に変化している
- 眼に痛みや充血があるように見える
この記事は一般情報です。緊急時は +853 6677 6611 まで。