
魚・水生生物
モーリー
Poecilia sphenops
飼育難易度
初級
寿命
3~5年
成体の大きさ
6~10cm
モーリーは丈夫で活発な卵胎生魚で、一般的な短いヒレのタイプから見応えのあるセルフィン(帆のような背びれ)まで、多くの色やヒレの形があります。温和で社会性があり、コケを食べてくれる頼もしい魚ですが、近縁のグッピーよりも大きく育ち、よりしっかりした硬めの水を必要とします。すべての卵胎生魚と同じように、よく殖え、生きた稚魚を出産します。
飼育環境とセットアップ
モーリーはグッピーより大きく活発なので、フィルターとヒーターを備えた最低およそ75リットルの水槽を用意します。開けた遊泳スペースに加えて、生きた水草やコケの生えやすい面を入れ、飛び跳ねることがあるのでフタを取り付けます。横に広い水槽は、絶えずついばむように動き回る習性に合っています。
食事と給餌
モーリーはコケや植物質を好んで食べる雑食性の魚なので、野菜やスピルリナをしっかり含んだ良質なフレークやペレットを与え、それに茹でた野菜やときどきの冷凍飼料を加えます。少量を1日1~2回与えます。与えすぎは水を汚すので、食事の一部としてコケをついばませるようにします。
温度・光・環境
水は24~28℃と温かく、硬水で、pH7.5~8.5のアルカリ性に保ちます。モーリーはミネラルの豊富な水を必要とし、軟らかい酸性の水では調子を崩すためです。水槽はしっかり立ち上がっていて、アンモニアが0、亜硝酸塩が0、硝酸塩が低めに保たれている必要があります。水道水はカルキ抜きし、毎週およそ25パーセントの水換えを行います。水質の悪化や軟水は、シミー症(震え)を引き起こす代表的な原因です。
相性とハンドリング
モーリーは社会性のある卵胎生魚で、追い回しを減らすためにオスよりメスを多くしたグループで飼うのが最適です。温和な混泳魚で、ほかの硬水を好む魚との相性も良好です。繁殖力が旺盛なので、定期的に稚魚が生まれることを見込んでおきます。
エンリッチメントと運動
水草、ついばめるコケの付いた面、流木、開けた遊泳スペースは、モーリーを退屈させません。穏やか~中程度の水流と自然な水草レイアウトは、コケをついばみながら泳ぎ回る習性に合っています。
よくある健康問題
白点病
症状: 体やヒレに白い点が現れ、体をこすりつけ(フラッシング)、ヒレを畳みます。
予防: 新しい魚は隔離し、水温を安定させ、清潔な水質を保ちます。
シミー症(卵胎生魚の病気)
症状: 前に進まずにその場で体を揺らす・くねらせるような動きがみられ、多くは軟水や水質の悪化が原因です。
予防: ミネラルの豊富な硬水を用意し、水質を安定させ、良好な水質を保ちます。
尾ぐされ病(フィンロット)
症状: ヒレがボロボロになる、溶けていくといった症状がみられます。
予防: 水を清浄に保って水槽を立ち上げておき、過密とストレスを避けます。
コショウ病(ベルベット病)
症状: 体表に金色や錆色の細かな粉状のものが現れ、元気がなくなり、体をこすりつけます。
予防: 新入りの魚は隔離し、水を温かく清潔で安定した状態に保ちます。
こんなときはすぐに動物病院へ
- !前に進まず、その場で体を揺らしたりくねらせたりする
- !ヒレを畳み、体をこわばらせている
- !水面で口をパクパクさせる
- !白い点や金色の粉状の光沢が現れる
- !餌を食べない、またはお腹が膨れている
マカオでは
マカオの水道水は使用前にカルキ抜きし、硬度のあるミネラル分を含んだ水を用意します。お住まいの地域の水道水が軟水の場合は、ミネラルを添加してください。モーリーはマカオのショップで広く手に入り、丈夫で初心者向きです。夏場は水槽が過熱しないよう水温に気をつけましょう。
モーリーは適応力に富んだ卵胎生魚で、硬水でよく育つだけでなく、時間をかけて慣らせば汽水や完全な海水の環境でも飼うことができます。絶えずコケをついばむ習性から、水槽の掃除役としても頼りになります。
Royal Veterinary Center のチームが監修した一般的なガイダンスです。獣医による診察に代わるものではありません。マカオにおける動物種別の要件および法的要件は必ずご確認ください。